世田谷広告博物館 -2ページ目

CAAS/企業

CAAS/企業
(作者不明、といか企業体も想像で)

おそらくフェデックスやUPSのような運送会社の広告です。中国だと思うのですが、詳細は不明です。ただ、この広告はよく覚えていて、なんとか見つけ出してスキャンしました。

アイデアとしてはいまにも壊れそうなトランプの山がそのまま箱に

clubmed/キャンペーン

clubmed/キャンペーン
(3枚組みなのでその②・③もご堪能ください)

clubmedといえば、ヨーロッパや南国などの海外リゾートを扱う旅行代理店。このシリーズは若者向けの旅行キャンペーンです。

さてこの広告、、、よく見てみるとかなり過激な絵がいたるところに隠されています。遠近法を無視して広告を眺めていると、、、分かりましたか??

この三枚はカンヌ国際広告賞を取ったものなのですが、「やっぱり若者と海外リゾートの組み合わせでは、行った先でやることはひとつ。」とのキャンペーンメッセージが含まれているとのこと。

絵的に面白いです。よくやりましたね~

clubmed/キャンペーン その②

clubmed/キャンペーン その②

clubmed/キャンペーン その③

clubmed/キャンペーン その③

P&G/プリングルス・ファンキーソイソース

P&G/プリングルス・ファンキーソイソース
(CD:常定真、AD:荒井康一、C:田中賢一)

日本人なら誰しも察することができる醤油の六角形が、おなじみの顔になっています。プリングルスの醤油味といわれるよりも体が先に醤油味をイメージしてしまいます。

プリングルスにしても、醤油にしても、どちらも直感できうる味ということでこの表現が成立したのでしょうか。

コピーは入っていますが、全体がビジュアルキャッチになっている名作だと思います。

NIKE/ESCALERA-NIKE

NIKE/ESCALERA-NIKE
(製作者:不明)

これはいかにもナイキっぽい、ポジティブアティテュードな作品です。

「エスカレーターを使わずに、自分の足で駆け上がろう」。もっと言うと「歩く・走る、体を動かすことを楽しもう」とかに聞こえてきます。

場所が階段というのも良いと思います。目的までは自力で駆け上がろうといったメッセージが際立ちます。ライブドアもがんばれ。

WWF/環境汚染告知

WWF/環境汚染告知

WWFの有名な公共広告です。(製作者を忘れてしまいました)

これ一瞬分からないと思いますが、すしのネタが全部ゴミでできています。コーラの缶のくずとか、ボルト、ライターなど。ドキっとしてしまいます。これ恐らく実際に海から引き上げられたゴミの一部なのでしょう。

言いたいことは、「日本の海が危ない。汚れすぎている。そんな汚れた海から取れた魚で作られた寿司を食べようとしている。海をきれいに。」そんなところでしょうか。

とてもとても丁寧に作られていて、写真自体はすごくキレイにとれています。そこが逆に恐ろしく感じてきます。海をきれいに、、、。

宝島社/企業(正月広告)

宝島社/企業(正月広告)
(CD:笠原伸介、C:前田知巳、AD:石井原)

毎年名物になっている宝島社の正月広告です。これは元旦の新聞広告ではなく、B2のポスターとなったものです。本当のゴミ袋に文字が書かれていて、実際に使えるようになっていました。

宝島の企業広告はいつもメッセージが痛快です。この広告も「この国には、まだ掃除しきれていない20世紀が、いっぱいあると思う。」の内容で、キレイに捨ててしまいましょうとのメッセージが打ち出されています。

天下り、年末の道路工事、新2000円札などたしかにいらないなあ。

日産自動車/MARCH

日産自動車/MARCH
(CD:八幡功一・永見浩之、AD:金子敦)

ご存知日産のMARCHシリーズです。TVCやプリント・ビルボードなどバリエーションがたくさんありますが、一番最初に出たこのプリント広告が一番シンプルで好きです。

コミュニケーションは単純であればあるほど良い、との考えからこのように記号化されています。 「フレンドリーでぺティッシュ」であることのコンセプトがこれ以上ないほど単純明快に表現されています。黒目が少しだけ下をむいているのも飼い犬の散歩みたいでカワイイですね。

これはアップルコンピュータのiMacに通ずるくらいシンプル&クリアです。

yoko ono/imagine(9.11)

yoko ono/imagine((9.11)

少し時期は遅れてしまいましたが、9.11についてふれておきたいと思います。

さて、この広告はあのテロ(9.11)後、9/23日にNYタイムズ紙に掲載されました。当初のクレジットは非公開。しかし、そのコピーで誰もが広告主を理解したことでしょう。

Imagine all the peple living life in peace.

クライアントは「オノ・ヨーコ」。もちろん、ジョン・レノンによるイマジンのフレーズですね。当時アメリカではTV・ラジオでの「イマジン」放送を自粛していたらしいのですが、この広告が掲載されるや否やリクエストが殺到したらしいです。

基本的には広告とはクライアントの商品ありきで成立するものと信じていますが、人に影響を与えるミッションもあると確信する一作です。