世田谷広告博物館 -4ページ目
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サッポロ/ファインラガー

サッポロ/ファインラガー

いままでご紹介した中で、最も説明の必要がないといってもよい作品です。アイデアとは表現とか、そんなことはさておき、これ見た人は100%意味分かりますよね。それだけで十分でしょうか。

なにがすごいかというと、、、ある意味「やってもうた的」の王様なのです。みんながやればよかったのに避けていた路線。恐らくは自分たちは広告のプロだという理由で無意識的に避けていたつくりだと思いますが、あっさりやってしまった男気。

でも生活者はこれが分かりやすいのだと思います。とくにビールです。こんなバカバカしさいっぱいの中、一気に飲みたいものですね。

日本ラグビー協会/2001年開催試合

日本ラグビー協会/2001年開催試合

まず「何だ?」と飛び込んでくるインパクト。その後、ラグビーだと理解するや否や表現の意味が伝わってくるすごい広告です。どっしりしているのに動きがあって、骨っぽい仕上がりですね。

最高にカッコイイと思います。

ペプシコ/Pepsi light

ペプシコ/Pepsi light

一目瞭然なのですが、何がアイデアかというとページをめくったときに中央に広告が挟みこまれているため、「モデルが細く見える」ことですね。

ペプシライトは糖分カットなのでダイエット中でも安心して飲めると。

本当にそこまで伝えたかったのかは微妙ですが、表現を超えて紙とかページを見方につけてやったすばらしい作品です。アイキャッチも充分ですね。カンヌ国際広告賞金賞。

KDDI/企業広告

KDDI/企業広告

このキャンペーン、抜群に好きでした。

KDDとIDOとDDIが合併したときの企業広告ですが、個人的には「がんばれNTT がんばるKDDI」の「る」にキーメッセージのすべてが詰まっているように思えます。

大きな壁(NTT)に挑戦するアティテュード。それがこのキャンペーンのすべてでしょう。

他のコピーとしては、「多数決で決まることは大抵フツーだ」、「2年後に笑おう」、「ケンカしても勝てない相手なら別なことをやるしかない」、「スローガンより実行せよ」、「日本で二番手でも世界で一番になればいいじゃん」、「つまんない広告をする企業は、ほぼ、つまんない。」などなど。バシバシきますね。

基本的に賛否両論な広告はよいキャンペーンだと思います。実際に、このキャンペーン後にはDDIなんて言う人いなくなったでしょ? しかしながら、いまこのアティテュードを体現しているのはソフトバンクグループの孫様ですね~。

Wonderbra(ワンダーブラ)


Wonderbra/商品広告

ワンダーブラといえば、「抜群のスタイルに見える!」が売りの外国製下着ですね。アメリカの基準なのでスタイル良いはプレイメートよろしく豊満な胸ということになります。

さて、このプリント広告も一見分からないことでしょう。でも良く見てください。足の先は日焼けしているのに根元は日焼けしてない。

つまりですね、「足元に日陰ができるくらい、豊満な胸のシェイプができます」っつーことなんです。ブラジャーの広告なのにブラジャーどころか女性モデルさえ出てこないところもスゴイですが、やっぱりいい広告はアイデアで勝負です。

smapのCI

smap/CI


佐藤可士和によるスマップのロゴをはじめとするCI全般。佐藤可士和はキリン極生なども手がけていて、シンプルで強い表現が特徴です。

smapってあんなに有名でブランドがあるのに、ロゴもないのはオカシイ。との考えからsmapのCIができたようです。王道らしく、3原色に面積の比率は黄金比で構成され、これ以上ないくらい強いデザインですね。覚えているでしょ?

New Beatle

フォルクスワーゲン/New beatle

18年(?)ぶりのモデルチェンジだったビートルの一連のキャンペーンでのプリント広告。

一見わかりませんよね?でも、これすごいんです。右上の隅に「Hey, there's a yellow one. (黄色モデルだよ)」ってコピーがある。よく見ると左上に小さく黄色のビートルが止まってます。

要するに、スペインの牛追い祭りってとんでもない出来事ですよね。でも広告表現としては、ビートルの新車が出るってことがさらに上をいく事件として扱われています。実際、ページ開いてこの写真だったら見るでしょ、いろいろ。で、車に行き着くでしょ。芸能人つかってガタガタ言わせるよりはるかに効果的。

プール冷えてます

としまえん/企業広告

としまえんの広告で博報堂時代の大貫卓也による不朽の名作。とにかくこれが好きです。シンプルで分かりやすくて、とにかく行きたくなる。ついでにビールでも飲んでほんわかすごしたくなる。プールに行ったときの情景まで想像させる名作です。その年のADCグランプリ作品。
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